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執筆者の写真径太 高須賀

紅麹と弊社の米麹につかう菌の違いについて

世間を騒がせている”紅麹”について、弊社の見解を記します。

少し固い文章になりますが、発酵食が未来の日本を創ると少なからず思っているあなたに、しっかりと正しい情報届けたいと思い、発信させていただきます。


最後までお目を通していただけると幸いです。






小林製薬の紅麹自主回収と弊社製品の安全性に関する見解


はじめに

2024年3月、小林製薬株式会社は、一部の紅麹製品に想定外の成分が含まれている可能性があるとして自主回収を発表しました。本件を受け、弊社製品の安全性について、麹菌のプロフェッショナルとしての見解を以下にまとめさせていただきます。



1. 小林製薬の紅麹と弊社製品の相違点


  • 菌種

小林製薬の紅麹は、ベニコウジカビ(Monascus purpureus)が使用されています。一方、弊社製品は、黄麹菌アスペルギルス オリゼー(Aspergills oryzae)を使用しており、菌属が異なります。


  • シトリニンの生産

一部の紅麹菌は、シトリニンというカビ毒を生成する可能性があります。シトリニンは腎臓毒性を持つことが知られています。小林製薬の紅麹は、シトリニンの混入が疑われています。

一方、アスペルギルス オリゼーは、シトリニンを生成しないことが確認されています。製造方法によっては、シトリニンを生成しない紅麹菌も存在します。


  • 安全性

弊社製品は、徹底した品質管理のもと製造されており、シトリニンなどの有害物質が含まれていないことを確認しております。弊社では、原料の受け入れから製品の製造、出荷まで、徹底した品質管理を実施しております。



2. 紅麹菌とシトリニン


  • シトリニンとは

シトリニンは、カビ毒の一種で、腎臓毒性を持つことが知られています。欧米では食品中のシトリニン含有量に規制値が設けられていますが、日本では基準値が定められていません。


  • 紅麹菌とシトリニン

すべての紅麹菌がシトリニンを生成するわけではありません。アスペルギルス オリゼーのように、シトリニンを生成しない菌種も存在します。


今後も、お客様に安全で安心な製品をお届けできるよう、品質管理を強化し、製品の安全性を高めてまいります。



3. お客様へのメッセージ

弊社製品は、歴史的にも長く日本人に親しまれてきた国菌である安全性の高いアスペルギルス オリゼーを使用しております。今回安全性が疑われている紅麹は使用しておらず、その代謝物であるシトリニンなどの有害物質が含まれていないことを確認しております。


ご不明な点がありましたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。



FERMENT U CEO 高須賀/発酵セラピスト saori

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